『みんなのテンホウ』信州うまいものPR大使任命

コラボ商品開発で信州の宝を発掘

※この記事は今はフィクションですが、テンホウが関わる周りの人も楽しませる事で、実現を目指して参ります。

2020年10月4日(株)テンホウ・フーズ(長野県諏訪市)は信州うまいものPR大使として、長野県地域振興局から企業第1号の任命を受けた。

同社は『みんなのテンホウ』ブランドとしてラーメン、ギョウザのチェーンを長野県内40店舗展開し、県民に親しまれている。5年前から県内に拠点のある調味料や食品メーカーと連携し、ラーメン用七味、ギョウザ専用のお酢やギョウザ味のポテト、地ビールなどのコラボ商品を開発しており、自店舗やスーパー、ネットでの販売を通して長野県の魅力をPRしてきた。今年の7月に長野県出身のオリンピック選手がパワーの源としてテンホウを紹介したのをきっかけに、海外のメディアからも注目を集め、県外からの来店者が大幅に増えており、観光客の増加に繋げた実績が評価された。

大石壮太郎社長(48)がこのコラボ商品の販売を強化したのは、歴史も伝統もあるが、時代の変化に合わせる事が出来ずに廃業を選ぶ知人を見て、寂しさと悔しさを感じたのがきっかけだ。

 大石社長は「長野県の埋もれている魅力を発掘して、全国の人に信州の宝を食べて喜んでもらいたい!」と社内や出会う人に夢を語り、同じ想いを持つ人を繋ぎ合わすことで、仲間の輪が徐々に広がっていった。お客様を奪い合い『競争』し合うのではなく、お互いの良さを引き出し合い、共に高め合ってお客様の喜んでもらうものを創り出す『共創』を目指してきた。

しかし、長野県は北信、中信、南信、東信と各地域で特産品も文化も経済圏も方言も異なる。そこで各地に店舗のあるテンホウの強みを生かして地場の魅力を掘り起こし、地域を掛け合わせてコラボ商品を開発した。そして40店舗を巡るスタンプラリーを企画し、県内の魅力を一つのメニュー表にまとめていった。また各店長が各店舗を巡りそれぞれのお店の味や接客を学び合って、技術を高めていくことでレベルアップを図っている。

ただ、信州をPRするためには企業だけでは限界があると感じていた。そんな中で、大石さんの想いに共感した諏訪市や商工会議所、県の行政TOP同士が連携し、2020年4月に『信州うまいものPRプロジェクト』が発足。地元のメディアにも取り上げられるようになっていった。

新しい活動でテンホウの今までの良さがなくなってしまうことを心配する年配の方もいたが、ニューズレターやブログ、SNSで情報発信する中で、気が付かなかった魅力に気付き、県内外からコラボ商品の注文も増えて結果が出ていく中で、新たにテンホウのファンになる人が増えている。

大石社長は「まだまだ長野県内はもちろん、日本全国にも埋もれてしまっている魅力が沢山あります。県外でも同じ想いを持つ人と同盟を組んで、日本そして世界へ宝をPRして、豊かで幸せな人を育てていきたいです!」と語った。

(経済部喜者 多田 啓二)